青柳 孝直
定価： ￥ 1,365
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おすすめ度：
発売日： 2003-07
発売元： 総合法令出版
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大手の外国為替仲介会社に長年勤務し、現在は外国為替仲介会社を経営する著者が、外国為替取引についてのノウハウや信頼できる取引業者の見分け方を書いたものである。 低迷する日本経済のおかげで、低金利の銀行預金はもちろん、株や債券も安心して増やせる運用先ではないが、その中で個人投資家向けの「外国為替取引」がにわかに脚光を浴びているという。そして、それは1998年に外為法が改正され、一般の個人投資家も取引業者を通じて外国為替取引ができるようになったからである。 ところが、著者によれば、個人が取引できる銀行以外の外国為替仲介業者は100社ほど存在するが、安心して取引できるのはわずかに7、8社程度であるという。つまり、ほとんどの業者は個人が安心して取引することができない悪徳業者であるという。 本書では、悪徳業者の手口に始まり、東京外為市場の実態、外国為替仲介業界の実態、悪徳業者に対抗する方法などが本音で解説されている。外国為替関連の書物には、儲けるためにはあまり役に立たない理論を解説したものや、チャート解説をしたものが多いが、本書はそのようなものではなく、個人投資家が運用するという立場にたった際に実務的に役に立つノウハウを示している。それができるのも、著者が評論家ではなく大手金融機関の為替ディーラーでもなく、自らポジションを持っている人間だからであろう。（桜田清二）
為替取引について初心者の方でも読みやすいネットで為替取引きを考えられている方には、おすすめです。
初心者向きでわかりやすい内容です。
現実に被害は出ています。私は、某会社に「ユーロ･円ですでに利益が出ている分をお分けするので、６０万を入金してくれ」電話勧誘され、疑いつつ入金しました。その後、何も知らないのにどんどん売買を勧誘され、言われるままに入金しましたが、その後出金を依頼すると、やった記憶のない売買の報告書が突然送られてきて、１０００万近い入金が３０万円しか戻ってきませんでした。これは現実に私の身に起こったことで、恥ずかしながら投稿しております。その後は、悔しいのと、自分に腹立たしいのとで、夜も眠れなくなりました。
そんな時、この本を店頭で見つけ、中を読んだところ、私に起こったような事がすべて記述されており、これらは悪徳業者のサギの手口なんだということが分かり、現在は弁護士の先生と裁判をする準備をしているところです。
現実に悪徳業者に引っかかった経験から、同じような苦しい思いをされている方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。引っかかってしまった方もこれから為替取引を始めようと思っている方も、一度この本を読むことをお勧めします。
弱い犬ほどよく吠える悪徳為替業者を駆逐するという姿勢、個人投資家が悪徳為替業者にだまされないためにはどう自己防衛するかのヒントが述べられており、総論は大いに賛成できる。業者選びの一助とはなろう。
しかし、筆者がたびたび本書で口にしている「証拠金業者はど素人集団」のくだりは思い上がりも甚だしいというものである。
筆者が代表を勤める業者のウエブサイトを覗いてみたが、まるでど素人というのはこの会社のことではないか、と思ってしまった。表面的なウエブサイト云々ではなく、中身がないのである。
相場の乱高下時にもスプレッドは３銭…スプレッドが小さいのに越したことはないが、９・１１テロのようなときも本当にそれで出すんだな？と問いたい。あのときほど場が荒れていれば20銭開いていたころでお客にはなんの文句も言われる筋合いはないのである。
「昨年は、投資家から見た使いやすさ日本一にランクされました」とあるが、どこの調査によるものか、それすらも明らかにはされていない。 例えば週間ダイアモンドとか東洋経済のアンケートいうのならともかく、ソースが明示されなくて何が日本一だと言いたい。
自分のプロ意識が高いのは結構だが、少し為替のことがわかった投資家からみれば筆者がかなりの小者に見えてしまう。
